頭痛には様々な種類、原因がありますが、慢性的な頭痛の中で最も多いのが『緊張型頭痛』です。
ギューッと締め付けられるような鈍い痛みが頭の両側に出るのが特徴です。
「頭がパンパンになったような感じ」や「思考力が低下する」と表現される方もいらっしゃいます。
夕方になると特につらくなるという方が多く、長いと一週間くらい続くこともあります。

また、片頭痛と併発することも多く、その場合めまいや吐き気を伴ったり、頭の片側がズキズキ強く痛んで日常生活が困難になってしまうことも少なくありません。

頭痛の種類や原因によって対処法が異なるため、まずはどのタイプの頭痛なのか、どんな原因が考えられるのかを知る必要があります。

ここでは、緊張型頭痛の原因や対処法についてご紹介していきたいと思います。

緊張型頭痛は、首や肩、頭の周りの筋肉が緊張した状態が続くことで起こります。

首や肩の緊張が続く原因で一番多いのは姿勢です。
パソコン作業や育児・家事、運転などでうつむいた姿勢を長時間続けていると肩から首にかけて血流が悪くなり、筋肉が硬くなってしまいます。このような状態が続くと頭の周りも虚血状態になり、頭痛が起こります。

また、過度なストレスや緊張するような場面が続くことで頭痛が起こるケースもあります。

緊張型頭痛は血行不良によって痛みが出ているので、血流を良くすることが解決策となります。
お風呂やストレッチ、散歩や軽い運動などで体の血流がよくなると頭痛も緩和してきます。
首肩の筋肉の緊張が強い場合は鍼灸やマッサージもおすすめです。

ここで気をつけなければならないことが、片頭痛を併発している場合です。
片頭痛はまだはっきりとした原因は解明されていないものの、血管が拡張して血流が過度によくなることで起こるとされています。
片頭痛を起こしている、または片頭痛を併発している時にむやみにお風呂や首肩をマッサージすると、逆に痛みが強くなってしまう場合があるため注意が必要です。

また、頭痛の中には放っておくと命の危険に関わるような重篤なものもあります。

＜特に注意が必要な頭痛の症状＞
＊突然の頭痛
＊今まで経験したことがない頭痛
＊いつもと様子が異なる
＊痛みの頻度と強さがどんどん増していく
＊頭痛以外の症状がある
　　・発熱、
　　・麻痺や歩行・言語の障害
　　・支離滅裂な会話をし、認知症のような症状

上記のような症状がみられる場合は、早急に医療機関へ受診することをおすすめします。

このように、頭痛には様々なタイプがあるため、ご自分の判断だけでは適切な対処ができない場合も多くあります。

当院では問診と検査を最初に行い、改善するためにはどのような治療が必要かを検討したうえで治療を行います。
また、必要に応じて医療機関への受診をお願いする場合もあります。

治療ははりを中心に行います。
はりは、緊張型頭痛、偏頭痛どちらも治療の対象となるので、併発している場合にも有効です。

鍼灸治療は血流や自律神経の乱れの改善、鎮痛など、体の働きを整えることが期待でき、頭痛で多くの改善例があります。
“はりや灸は怖い”という印象を持っている方も多くいらっしゃいますが、使う鍼は髪の毛より細いくらいで痛みや副作用はほとんどありません。
少ない刺激で行うので、はり灸治療が初めてでも安心して治療が受けられたという声をいただいています。

また、頭痛には日頃の生活習慣が関わっていることも少なくありません。
当院では、医師と提携して日常生活での改善ポイントのアドバイスも行っています。

つらい頭痛でお困りでしたら一度ご相談ください。